【中小企業診断士】2017年1次試験合格のための勉強法と3つの戦略を紹介する(勉強中)

2017年の中小企業診断士試験の1次試験合格を目指して、勉強に取り組んでいる。

今年は勉強開始時期が遅かったこともあり(本格的に開始したのは3月)、8月の1次試験7科目のうち、3~4科目の科目合格ができれば御の字かなと考えている。もちろん全科目合格するつもりで勉強をしているが、膨大な勉強量の前に立ちすくんでいる状態だ。

※科目合格制度があるのが中小企業診断士試験の魅力でもある。今年4科目合格しておけば、来年は3科目だけの合格で2次試験に進むことができるので、勉強開始が遅かった人は科目合格だけを狙うのもいいかもしれない。

ということで、本日は4月時点での勉強法と戦略について紹介したい。

中小企業診断士試験の受験を検討している人、もしくは実際に勉強を続けている人の参考になれば幸いだ。

中小企業診断士1次試験の勉強法と学習の進捗状況について

さて、8月の1次試験までちょうど4ヶ月ほどである。

現在の進捗状況は以下の通りやや厳しい状態ではある。ちなみに①企業経営理論から順番に勉強をしている。

①企業経営理論(勉強時間:50時間くらい)

・スピードテキスト通読完了

・スピード問題集2周

・過去問2回分(48点/74点)

学生時代にベンチャー企業でインターンしていたり、ビジネス書を読んだりしていた自分にとってはとっつきやすい科目の1つ。とは言っても、過去問レベルになるとかなり難しい。曖昧な選択肢と意味不明な日本語のオンパレードで、知識をインプットしただけでは得点が難しい科目だろう。スピードテキストの通読と問題集2周で50%くらいの得点ができるようになった。あとは細かい知識を暗記カードで補強して、今のところは6割~7割取れるので、あとは知識補充とメンテナンスしようかな。

②運営管理(勉強時間:50時間くらい)

・スピードテキスト通読完了

・スピード問題集1周

・過去問1回分(48点)

製造業の工場で働いている自分にとってはイメージしやすい科目。生産方式やロジスティクスなどは実際の業務を思い出すだけでなんとなく正解できる。とはいえ、細かい知識を求められる問題や、GMROIの計算問題など理解が必要な部分も多く、まだまだ合格点の60%には到達していない。

③経営情報システム(勉強時間:40時間くらい)

・スピードテキスト通読完了

・スピード問題集1周

・過去問2回分(36点/68点)

もともと趣味でホームページ作ったりブログを書いたりしてたので、とっつきやすいかな?と思って勉強を始めたが見事に期待を裏切られた科目。細かくかつ膨大な暗記量に圧倒させられた。テキストを読んでも意味が分からないプロトコルやLANの仕組みなどは暗記で乗り切った。後述するが暗記カードを2冊作って対応して、なんとか2回目の過去問では合格点を確保できた。

④経済学・経済政策(勉強時間:15時間くらい)

・速習マクロ経済学20%読了

・速習ミクロ経済学20%読了

・通勤講座30%視聴

経済の勉強をしてこなかった自分には鬼門の科目。そもそもきちんと理解していないと通用しない科目なのと、自分の数学センスの無さに苦労している最中。こりゃスピードテキストでは理解できないかな、という考えのもとでネットで異常に評判が高い「石川経済」ミクロ本とマクロ本を購入した。石川経済はフリーラーニングでYouTubeに講義動画が全て公開されており、無料でマクロ経済とミクロ経済の講義を受けられる。実際にそれぞれ5分の1程度受講したが、これはわかりやすい!というか面白い!試験勉強というよりも純粋に経済学を勉強したくなる内容。経済学の素養が無い人は、スピードテキストで勉強するよりも時間は掛かるが絶対に石川経済がオススメ。基礎から丁寧に教えてくれるので、経済学の考え方やグラフの読み方がすっきり理解できるようになっている。経済学は最も挫折する人が多い難しい科目だが、自分は石川経済で乗り切ろうと思う。まずはYouTubeの無料動画を見てみては?

www.youtube.com

➄経営法務(勉強時間:2時間くらい)

・通勤講座40%視聴

経営法務は暗記科目と言われているので、ビデオ講座の受講と暗記カードで乗り切る予定。使用している教材である「通勤講座」については後述したい。

⑥財務・会計(勉強時間:0時間)

簿記2級を保有しているため、ある程度は対応できるかなと思ってまだ手を付けていない。しかしながら、簿記2級では「財務諸表の読み方、作り方」が基本だったのに対して、中小企業診断士試験では「財務諸表から経営状態を読み取る」分析力が求められる。さらに簿記2級とも範囲が被っていないファイナンスの詳細知識や計算問題もあるので、試験までにそこを理解できるかどうかが鍵になるだろう。通勤講座とスピードテキストの併用で乗り切る予定。

⑦中小企業経営・中小企業政策(勉強時間:0時間)

こちらもまだ勉強は0時間。暗記科目ということなので、6月くらいから着手する予定。こちらも通勤講座とスピードテキストで乗り越える予定。

1次試験攻略に向けた戦略について

ここからは、1次試験合格に向けた自分なりの戦略について紹介する。

戦略①勉強時間を確保する

これまでTOEICや簿記などの資格試験に挑戦してきたが、試験勉強に際して最も重要なことは何かと聞かれたら、第一に「勉強時間を確保すること」だと答える。公認会計士や司法試験など、よっぽどの難関資格でない限りはコツコツと勉強を重ね、インプットと過去問演習を繰り返すことで合格レベルに達することができるだろう。

しかし、この「安定的に時間を確保して勉強を継続する」ということがなかなか難しい。特に仕事がある社会人は、残業が続いて思うように時間が確保できなかったり、家族サービスで休日も潰れてしまったりと、時間確保が問題になる。

そこで僕は、以下の対策を取って勉強時間を確保するように心掛けている。

①勉強時間の可視化

どの科目を何時間、いつ勉強したかを記録している。勉強時間を重ねること自体が合格に繋がるわけではないが、時間を可視化することで、勉強がきちんとできているかどうかをチェックできる。記録にはStudyPlusというアプリを使っている。これによって今月、今週の勉強がきちんとできているかを確認しながらモチベーションを維持している。

②早朝時間の確保

夜にはテレビや飲み会など誘惑が多く、勉強が疎かになりがちだ。僕自身「今日はまあいいか…」を何日と繰り返したことだろう。そこで僕は毎朝1時間早く出社し、誰もいない食堂で勉強するのを習慣にし、継続して勉強を続けている。

③カフェで勉強する

休日は家にいるとだらだらとテレビを見たり、YouTubeを見てしまうので、休日は家を出て近所のカフェで勉強している。カフェに行くことで気持ちを勉強モードに切り替えることができ、集中して勉強ができる。またフリーWi-Fiを使って講義動画を視聴することも可能だ。

戦略②理解系は講義と問題演習を繰り返す

中小企業診断士1次試験の勉強は大きく分けて理解系と暗記系に分けられる。理解系は運営管理のPERTやGMROIの計算、経済学・財務会計全般などだ。 理解系の問題は公式の暗記ではなく、本質をしっかりと理解していないと対応は難しい。そこで、本質から理解をするために動画での講義を視聴し、ゼロから「理解すること」を意識している。

経済学では先ほど紹介した、石川経済のフリーラーニングを利用し、それ以外の科目は通信講座の「中小企業診断士 通勤講座 」を活用している。通勤講座は短期間合格者のブログなどで沢山取り上げられており、僕も4月から受講を始めた。

通勤講座には、学習マップを活用した講義と問題演習でのアウトプットが用意されている。学習マップはいわゆるメモリーツリーであり、学習範囲が分かりやすくツリーになっている。そして、そのツリーを見ながら講義を視聴し、講義後には試験形式に合わせた問題と過去問を解く。これにより、短時間でインプット⇒アウトプットのサイクルを繰り返すことができる。今まではスピードテキストを読んでコツコツと学習してきたが、通勤講座を始めてから勉強の進み具合が段違いに早くなった。

講義内容の網羅性がやや低いことは他のブロガーも指摘していたが、ここに関してはスピードテキストとの併用で全く問題ないと言える。通勤講座で概要を理解し、スピードテキストで不足する知識を補充⇒問題演習を積む、といった勉強法で合格点を取ることができるだろう。価格は大体6万円ほどだが、TACや大原などの通信講座ではその3倍ほどの値段が掛かるので、コストパフォーマンスを考えると通勤講座 が最も良いのではないだろうか。

戦略③暗記系は暗記カードを作成してひたすら暗記

一方、暗記系の問題については、暗記カードを活用している。覚えるべき内容を暗記カードにまとめ、それを寝る前と早朝に繰り返す。これだけで暗記項目はすっと頭に入ってくるだろう。

暗記カードはこんな感じで作っている。

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まとめ

これまで自分なりの勉強法と進捗状況、そして戦略について紹介してきた。もちろん僕は合格者ではないため、これらの勉強法が正しいかどうかは分からない。今後もこの勉強法を続けながら、結果や状況について報告していきたい。そして中小企業診断士試験に向けて勉強を進めている皆さん、あきらめずに一生懸命頑張りましょう!