【中小企業診断士】2次試験で使えるフレーズ、キーワードまとめ

平成30年度の中小企業診断士第一次試験に合格しました!

一息つけたのも束の間で、いよいよ二次試験が10月末に迫ってきました。

今月は仕事も忙しい時期なので、あまり勉強時間も取れませんが、なんとか今年一発合格を決めたいところです。

二次試験は論述が中心の筆記試験となります。例えば問題はこんな感じ。

平成29年度 事例Ⅰ
B 社は今後、シルバー世代以外のどのセグメントをメイン・ターゲットにし、どのような施策を行うべきか。図を参考に、120 字以内で助言せよ。

平成29年度 事例Ⅲ
C 社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値な CNC 木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140 字以内で述べよ。

二次試験では、80分という制限時間内に1000字あまりの与件文を読み込みながら、数百字で論理的かつ因果関係が明瞭な文章を記述することが求められる非常にレベルの高い試験です。

とはいえ、過去問を繰り返して解いていると、ある程度のパターンや使えるキーワードが存在するのも事実です。

本日は事例ごとに二次試験で活用できるフレーズやキーワードについて紹介したいと思います。

全体

・「要因は何か」という設問に対しては、「要因は、①~、②~である。」のように、聞かれたことに対してストレートに回答する

・回答にはすべて根拠がある。与件文や1次知識を活用すること

・提案系の問題⇒リスクヘッジのために複数の視点から記述することを意識する

・題意に沿った回答を意識する。正解を当てに行くのではなく、設問要求を論理的に満たす回答を記述する

・社長の想いや課題の解決を図る施策を提案する

・差別化、関係性強化、地域繁栄、ニーズ対応が重要

・与件文で気になった箇所は解答に盛り込めないか考える

事例Ⅰ

・無関連な事業に多角化したことで、多角化によるシナジー効果が得られず、経営資源が分散してしまった

・新規顧客への営業⇒「社員教育により営業力を強化する」「提案型営業により、潜在需要を発掘する」

・限られた経営資源を有効活用する

・迅速な意思決定

・組織の活性化

・時短勤務制度など働きやすい職場環境を構築する

・経営理念を訴求し、採用活動を行う

・成果主義のデメリット:組織としての一体感が薄れる。個人の公正な評価が難しい。モラールが下がる可能性あり

・採用、配置、報酬、育成、評価、承継の視点を持つ

事例Ⅱ

・市場について聞かれた場合、SWOT分析のO(機会)とT(脅威)の面から回答する

・外部環境について聞かれた場合、5フォース分析の「既存業者の敵対関係」「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「代替品の脅威」「新規参入業者の脅威」を考慮する

・原因と理由は異なる⇒例えば、「技術難度や考え方が異なる」というのが原因で、「技術難度や考え方が異なり、○○だったから」が理由。

・問題点と課題は異なる⇒例えば、問題点:目標達成のために障害となる状況や事実のこと。課題:目標達成の障害を除くためにこれからやるべきこと

・ターゲットを選ぶときは、①デモグラフィック基準、②サイコグラフィック基準の両面を意識する

・マーケティング戦略を聞かれた場合、4P(Product/Price/Place/Promotion)の観点から記述する

・売上向上を問われたら、売上=客単価×客数の視点を大事にする

・アフターサービスの充実を検討するのは有効

・「こだわりの地元の農産物」は活用する

・助言問題は「施策+理由+効果」を合わせて記述

・マーケティング戦略の基本:誰に・なにを・どのように・効果

・顧客との関係性強化は有効

・強みと強みの要因を意識する。⇒井戸端会議により(要因)、顧客ニーズ収集できる(強み)

・状況というざっくりした設問には、強みと弱みなど多面的に書く

・効果は来店客数の増加や売上向上など当たり前のことでもOK

事例Ⅲ

・SWOT分析が基本。与件文を読みながらSWOTを抑える

・O(機会)にS(強み)を投入する方向性が基本

・中小企業はとにかく「差別化」「高付加価値化」が定石⇒大企業や競合と同じことをやっても絶対に勝てない。全方位戦略で勝負しない

・与件文から生産上の課題を発見し、それを設問で解決していくこと

・多面性を意識した回答を記述する

・ボトルネック工程の見直しによる仕掛品の抑制。ラインバランシングを行う

・5Sを徹底する

・段取り作業の外段取り化が重要

・現場の混雑にはSLP(システマティックレイアウトプランニング)や5S。ボトルネック解消ならラインバランシング

・強みというからには、他社と比較して優れていることが大事

・多能工の育成には、マニュアル化・標準化・OJT・マイスター制度が必要

・加工情報などの顧客情報をDB化することで対応力を上げ生産性向上

事例Ⅳ

・経営指標を3つ選択する⇒「収益性」「効率性」「安全性」からバランスよく選ぶ

・営業外費用の増加⇒借入金の利子と考える

・人件費が書いてある⇒労務費単価の増大または従業員数増加と売上高のチェック

・与件文に在庫の増大に関する記述⇒棚卸資産回転率を疑う

・与件文に設備の老朽化に関する記述⇒有形固定資産回転率を疑う

まとめ

二次試験は、知識のインプットだけで乗り越えられる試験ではなく、論理力や要約力、記述力が求められる難しい試験です。

しかしながら、安定して全科目で60点以上を取れれば合格は可能ですので、こういったフレーズやキーワードを有効活用して合格を勝ち取りたいですね。

今年2次試験を受けられる方は一緒に頑張りましょう!