中小企業診断士2次試験終了後にやるべき4つのこと

90分×4事例で中小企業の診断と助言を考え抜く2次試験、本当にお疲れ様でした。

体力もすべて使い果たし、へとへとになっていることと思いますが、試験終了後にやるべきことをまとめましたので参考にしてください。

1.再現答案の作成

まずは記憶が鮮明なうちに自分の回答を書き出し、再現答案を作っておきましょう。

再現答案を作ることのメリットは次の3つです。

①口述試験の対策に必要

口述試験では2次試験で出題された4事例のうち、2事例から問題が出題されます。

たがって、その対策として4事例の内容と自身の提案・助言を頭に叩き込んでおく必要があります。

2次試験の模範回答は公開されませんので、自分の回答をきちんと覚えておくことが必要です。もちろん、口述試験当日に試験官の手元に自身の答案があるわけではありませんが、自身が試験当日、何を考えて、何を提案したのかを覚えていた方が絶対に学習効率が良いです。

②合否に関わらず、復習になる

受験生の皆さんは試験に合格するためではなく、診断士として活躍するために試験を受けているはずです。受けたら終わりではなく、復習をすることで自分の成長に繋げましょう。

試験時には焦ってしまって見えていなかった新しい発見があるかもしれません。

また各予備校が公開する模範解答との比較を通して、手ごたえについても確認出来るはずです。

尚、予備校の模範解答との比較は参考程度にしておくことをおすすめします。

僕は各予備校の回答と全く方向性の違う回答を書いていましたが、それでも合格点を確保できていました。2次試験の回答は1つではないので、予備校の回答と違ったからといって不必要に落ち込む必要はありません。

予備校回答は時間もたっぷりある中で、プロがまとめ上げる回答ですので、時間の限られた中で記述する受験生の回答とは差異があって当然です。

参考までに平成30年度の事例1第1問の僕の回答と予備校の回答を比較しておきましょう

<予備校回答>

①差別化集中戦略を採用し、限られた経営資源を大手が参入困難な特定市場へ集中し早期 にミニリーダーになるため。②複数のニッチ市場へ進出し取引先を分散化させ、環境変化による経営リスクを低下させるためである。

<僕の回答>

理由は、①不況が続く中で、競合大企業と差別化を図り市場に残存できる利益を確保するため、②新規事業を試行錯誤するのに小市場が向いていたから、である。

明らかに僕の回答は要素不足で不十分な感じですが、それでも合格できていました。 予備校回答はあくまで参考までにしましょう。

③翌年の受験生たちの参考になる

皆さんもお世話になっている「ふぞろい」などの冊子に提供することで、翌年の受験生の参考になります。

また2次試験は得点開示ができますので、たとえ不合格であったとしてもどこがダメだったのかの参考になります。

是非、再現回答を作成しておきましょう。

2.周囲に感謝の気持ちを持ち、還元する

1次試験7科目、2次試験4科目、口述試験、実務補習と中小企業診断士になるための道のりは長きに渡ります。

受験生の皆さんは試験を受けるに当たって、1,000時間以上の勉強時間を積み重ねて努力されてきたことと思います。

それらの苦しい勉強期間、周囲の家族や友人などには沢山支えてきてもらったはずです。周囲の方に感謝の気持ちを伝え、少しでも還元するようにしましょう。

合否に関して思うことは沢山あると思いますが、まずは周囲の皆さんに感謝の気持ちを伝えてあげてください。

3.遊びまくる

そして、一番大事なことです。

今まで我慢してきた分、遊びまくりましょう。人生、切り替えが大事です。

たとえ手応えが無かったとしても、受かったと確信していたとしても、

まずは遊んでください。頑張った自分へのご褒美をあげてください。

アルコールもよし、おいしいもの食べるのもよし、温泉に行くもよし、いかがわしいお店にいくもよし、勉強のストレスから解放されて遊びまくってください!

4.口述試験対策をする

そして、落ち着いた頃には口述試験対策を始めましょう。

口述試験は、2次試験の合格発表からわずか10日ほどで訪れます。「受かってから」という気持ちでいると少し時間的に厳しいので、早めに始めるに越したことはありません。

こちらに平成30年口述試験のレビューと勉強方法をまとめています。

是非参考にしてみて下さい。

まとめ

長きにわたる戦い、本当にお疲れ様でした。

まずはゆっくりと疲れを癒して、また明日から頑張りましょう。