【早く帰任したい?】海外駐在がしんどい理由とその対策について解説する

海外の高級マンションに暮らし、英語を駆使してビジネスの最前線に立つ。

外野から見ると、海外駐在者はキラキラとした憧れの存在のように見られることも多いかと思います。

しかし、現実にはキラキラした輝かしい側面だけでなく、ネガティブな側面も数多くあります。

  • 海外駐在がしんどい…
  • 一刻も早く日本に帰りたい…
  • 思い描いた海外赴任生活と違う…

人知れず悩まれる海外赴任者の方も多いのではないでしょうか。

本日は、「海外駐在生活がしんどい理由」とその対策について、現役駐在員が解説していきます。

海外駐在がしんどい理由

まずは海外駐在生活が大変な理由について解説していきます。

1. 人間関係がつらい

人間関係がつらいという話は、周囲の海外赴任者から非常によく聞く話です。海外生活では、狭い日本人コミュニティの濃密な付き合いが求められるからです。

実際に私がいる現地法人でも、日本人駐在員は数十名しかおらず、ゴルフや飲み会など、濃厚な付き合いが必要です。幸い、私は人間関係に恵まれ楽しい駐在ライフを送っていますが、もし苦手な上司などが居たら最悪です。

海外赴任では、基本的に3年~5年程度は人事が固定されているため、数年間は異動をすることができませんし、上司の交代も望めません。閉ざされた環境下で、苦手な人と一緒に仕事を続けることは耐え難いストレスになります。

加えて、他社の駐在員との日本人コミュニティでの立ち回りも難しいです。性格が合わない方が周囲に居る場合は駐在生活そのものの満足度が大きく下がってしまうでしょう。

また、ローカル社員との関係性に悩まれる方も多いです。ローカル社員はシビアな目で日本人駐在員を見ています。彼らは、自分たちの利益になる人間なのか、面倒な要求をしてこないのかをじっくりと見ており、ひとたびローカル社員からの信頼を失ってしまうと、仕事を前に進めることができません。異文化のメンバーと一緒にうまく仕事を進めていく適性が求められます。

2. 海外生活がつらい

そもそも、現地の生活が合わないということもよく耳にします。国によっては、日本の食材や日用品を買うことが難しく、日本のような快適な生活を送ることができません。

何をするにしても、日本のようにスムーズに行かなかったり、サービスのクオリティが低かったり、治安が悪かったりという日々のイライラは蓄積され、大きなストレスとなります。

私の場合は、温泉やサウナ、居酒屋といった日本の文化が存在しないことにストレスを抱えて生活しています。日本で持っていた趣味を海外でできないという方もいるのではないでしょうか。

また、配偶者やお子さんを帯同しての赴任の場合、家族が駐在生活に不満を持つケースもあります。私の同僚は、日々お子さんから「こんなところに来たくなかった。日本に帰りたい」と泣きつかれているそうです。

3. 言語がつらい

当然ですが、言語ができないことのストレスは大きいです。海外で暮らす場合、仕事に加えて日々の生活でも語学力が求められます。

私自身、日本でなら簡単にできる仕事が、言語のせいでスムーズにこなせないというストレスは大きかったです。

ストレスを解消するには言語を身に着けるしかありませんが、言語は一朝一夕で身に着くものではありません。そのため、悩みそのものの解決に長い時間が掛かることが、言語で感じるストレスの大変な部分です。

4. 孤独がつらい

独身者や単身赴任者を中心に、やはり孤独がつらいという声も多く耳にします。特に昨今はコロナの影響で簡単に帰れない状況もあります。日本に残した家族や友人と会えないことで非常に大きなストレスを感じてしまうという方は多いです。

あまりにも日本の友人と連絡を取らない日々が続くと、日本に居る友人から忘れ去られてしまったのではないかと不安になることもあります。

また、独身の方は長い駐在生活の中で、婚期を逃すのではないかと心配する方も数多くいます。いつ帰れるのか分からないという不安定な状況の中では、なかなか人生プランを考えるのは難しいのではないでしょうか。ただし、近年では、海外でもマッチングアプリ(pairsなど)を使った婚活もできますので、試してみる価値はあります。

加えて、オフィス内でも孤独を感じることがあります。ローカル社員同士が現地の言葉で、盛り上がっている中で、どうしても日本人駐在員が浮いてしまうというケースは多々あります。

しんどい駐在生活を乗り越えるための対策

ここからは、つらい海外駐在生活を好転させるための対策について解説していきます。

1. 現地でできる気分転換を考える

やはりストレス解消のために気分転換する方法を考えることは重要です。海外に居るというメリットを生かし、日本ではできない趣味にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

私の先輩は、船舶免許を取ったり、ゴルフを始めてみたりと駐在生活の中で新たな趣味にトライしています。

また、現地コミュニティに溶け込んでみるのも1つの方法です。スポーツやボランティア活動など、地域のコミュニティに参加することで新たな繋がりも生まれてきます。

こういった仕事以外の繋がり・趣味を持つことは大きな気分転換に繋がり、日々のストレスを軽減することができるでしょう。

2. 徹底的に言語を学ぶ

言語がストレスの原因なら、まずは思い切り言語を学んでみることも必要かもしれません。言語は勉強すればするほど上達し、裏切られることはありません。

私の場合は、YouTubeでシャドウイングの練習をするのに加え、Skype英会話にトライし、英語力を大きく向上させることができました。英語ができるようになってきたという達成感と、仕事がスムーズに回るようになったことの成長実感は大きくストレスを減らす要因になりました。

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3. 帰任を申し出る

耐え難いストレスがある場合、帰任を申し出ることは一つの選択肢です。実際に私の周囲でも親の介護の都合やメンタルの問題で帰任された方が何人もいらっしゃいます。

自分がつぶれてしまう前に逃げる、ということは絶対に大事なことです。長期的に見た際に、メンタルや体調を崩してしまうことは絶対に避けるべきです。

どうしても耐えられない場合は、「せっかく海外赴任に出してもらったのに」というような後ろめたさは捨て、即刻日本への帰任を申し出ましょう。

4. 転職する

海外赴任途中での転職も、普通にあり得る選択肢のひとつです。私自身も、当初は海外赴任中の転職などあり得ないと思っていましたが、周囲を見渡すと何人も駐在中に転職された方はいます。

駐在生活を通して考え方が変わる人、帰国して別の道にチャレンジしたい人、理由はそれぞれですが、駐在途中での転職は全く問題ありません。

まず第一歩として、ミイダスなどの転職サイトで現在の自分のキャリアの市場価値をチェックしてみるのが良いでしょう。

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まとめ

キラキラとしたキャリアに見られがちな駐在員ですが、実態として耐え難いストレスを抱えておられる方はたくさんいます。人生、時には「逃げる」という選択肢も非常に重要です。帰任・転職を含めて、多様な選択肢がありますので、ぜひ今後の人生について考えを深めてみてください。